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2級管工事施工管理技士を独学で取得に向けた勉強法(過去問の攻略)

私が2級管工事施工管理技士の資格を取得してから約10年経過しました。

管工事には資格が特別に必要というわけではなく、有資格者ではなくても工事自体は行うことは可能です。

他の施工管理技士と比較するとマイナーな位置づけで受験者も少なめですが、建設業関係者にとっては非常に有効な資格となっており、仕事に活かすことが出来る資格です。

今回は2級管工事施工管理技士について掘り下げてみます。

Contents

私が独学で2級管工事施工管理技士試験を合格した勉強法とは?

私が独学で2級管工事施工管理技士試験を合格した勉強法とは「いきなり過去問に取り組み重要項目を抑えて覚えていく、問題実践暗記型勉強法です。」

2級管工事施工管理技士の場合は、過去問の問題にいきなり取り組むことが近道になります。

それは次のような理由があるからです。

  • 管工事施工管理技士の試験範囲が非常に幅広く、広範囲であること
  • 管工事一般・管工事専門、施工管理、管工事法規といった幅広い分野に関するテキストを読んでいるとかなりのボリュームになりそれだけで時間が足りなくなること。
  • 2級管工事施工管理技士試験は出題されるパターンが決まっていて、過去問主体で学習を進めたほうが効率が良いこと。

これらの理由から、私は2級管工事施工管理技士試験にいきなり過去問を繰り返していくことで出題パターンや頻出項目を暗記していくという実践型学習法で臨み、合格することが出来ました。

おすすめの学習スタイル

一番確実なのは地域開発研究所などの講習会に出たり、通信教育などの受講が出題ポイントを抑えられているので効率的だと思います。

ただ、この記事では独学の視点で学習を進めていけばよいかを書いていきたいと思います。

2級管工事施工管理技士は過去問題を重点的に勉強していき出題パターンなど暗記していくことがおすすめです。

出来ればテキストがあればなおよいと思いますが、管工事施工管理技士のテキストが高価なので過去問主体でもOKです。

2級管工事施工管理技士の場合は過去問題集だけでも十分合格可能です。

地域開発研究所、GET研究所のスーパーテキストのどちらも10年間過去問が収録されており、私はどちらに取り組んでも合格することが出来ると思います。

地域開発研究所は年度別、スーパーテキストは分野別に過去問が編集されており、勉強のスタイルによって使い分けるのがよいと思います。(分野別に勉強するか、年度別に勉強するかというスタイル)

ただし、スーパーテキストは学科試験に関しては2年に一回の刊行になっているので最新の問題集とは言えないと思います。この点で言えば地域開発研究所の問題集の方が最新だと思いますのでこちらをおすすめしたいと思います。

ただ、実地試験に関してはスーパーテキストも毎年刊行しているのでオススメします。

2級管工事施工管理技士の学科については過去問を中心に勉強していくのが一番効果的で、過去問を3周ぐらいやって合格点を目指すようなイメージです。

管工事施工管理技士の問題全般に言えることですが類似問題が出題されることが多く過去問題を中心に重要項目を覚えていくと良いです。

また、計算問題が苦手で敢えて捨ててしまう方もいらっしゃると思いますが解答さえ出来れば点数を確実に取れる部分でもあるので、しっかり準備しておくと得点出来てその積み重ねが合格に近づけると思われます。

管工事施工管理技士の試験範囲では空気調和、給水給湯といった分野で、受験される方の専門の分野があり得手不得手が出やすい部分です。

過去問題をやっておいてそのパターンを覚えておけば万が一試験問題で出題されたときに解答出来る可能性があるので選択問題については不得意部分も念の為やっておくことをおすすめします。

こういった地道な努力の積み重ねで合格点への上積みを得られるように思います。

私の使用テキストはGET研究所のスーパーテキスト地域開発研究所の管工事施工管理技術問題解説集録版です。

この2冊を選んだ理由は次の4点です。

  1. GET研究所のスーパーテキストは分野別に10年分の過去問が編集されており学習しやすいこと(ただし、スーパーテキストは2年に1回の刊行なので最新の過去問を収録しているとは言えないこと)
  2. スーパーテキストは無料動画で講習を見ることが出来ること
  3. スーパーテキストは精選問題と呼ばれる模擬試験があり、出題傾向を抑えた問題が出来ること
  4. 管工事施工管理技術問題解説集録版はスーパーテキストで足りない知識を補うことが出来ること
  5. 管工事施工管理技術問題解説集録版は最新の問題を収録していること

 

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私が独学で2級管工事施工管理技士試験を合格したおすすめ参考書は?

学科については過去問を中心に勉強していくのが一番効果的だと感じました。

過去問を3周回して試験に臨む感じでしたが管工事施工管理技士の場合は出題範囲が比較的広めなのである程度自分の得意、不得意分野を割り切って作ることが大事だと感じました。

また、ネットワーク計算は施工管理技士では必ず出題される分野ですので確実に得点できるようしっかり理解を深めると良いです。

実地についても過去問を中心に勉強していくことが効果的です。

空調設備、給排水設備の施工に関する留意点を記述していく形になりますが、記述問題になりますので単に暗記するのではなく自分の言葉で説明できるようにしておくことが大事です。

ただ、こちらに関してもパターンが決まっていますので過去問を中心に学習を進めていけばOKです。

まずは地域開発研究所のこの本をおすすめします、問題集も毎年刊行されており最新の問題も網羅されていることが大きなポイントだと思います。

年度別に編集されており、最新年の問題は出題されないという施工管理技士の試験ではよくある傾向なので敢えてこの問題は後回しにするという判断も可能だと思います。

また、学科・実地とも収録されているのでこの1冊で問題集は揃ってしまうということも大きいのではないかと思います。

GET研究所のスーパーテキストもおすすめできる参考書です、私は施工管理技士の試験ではスーパーテキストをよく使用します。

分野別に編集されており、得意分野、苦手分野の学習を進めやすく私にとっては勉強しやすい参考書です。最後に収録されている予想精選問題も予想精度が高いと思います。

令和元年度(前期)、令和2年度(後期)に対応するようになったのでおすすめできる問題集です。

GET研究所のスーパーテキスト実地試験版です、実地試験については施工経験記述問題が最も重要となるので、有料で受講できる添削講座を受けることをおすすめします。

地域開発研究所などの講座を受講すると添削を受けることも可能ですが、独学で進めていくのであればこちらがおすすめできます。

SATの管工事施工管理技士講座もおすすめ!

管工事施工管理技士

2級管工事施工管理技士を最短で取得したい方には、SATの「2級管工事施工管理技士講座」もおすすめです

その理由は以下の4点です。

  • テキストはカラーで合格に効率的なページ数で分かりやすく学習出来ること
  • 講義DVD(動画)を見て勉強のポイントを自宅で理解しやすく学習できること
  • 実地試験に関しては添削もやってもらえるので施工経験記述に関しても安心なこと
  • Eラーニングシステムで学習の進捗度を確認しながら学習を進められること
  • 原田メソッドでモチベーションをコントロールしながら学習を進めていくことができること

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ヤフオクやメルカリで中古品が売っていないか探してみました

地域開発研究所の2級管工事施工管理技士が2,200円で出品されていました。

よろしければ参考にされてみて下さい。

ただし、あまり古いものは情報も古いため役に立ちません。

出来るだけ新しいものを買うことをおすすめします。

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2級管工事施工管理技士の学科試験の重要ポイントは?

学科試験は大きく分けると、管工事一般、管工事専門、施工管理、管工事の法規の4つに分類できます。

2級管工事出題図

これらの分野全てを勉強する必要はなく全52問中40問を一部選択して回答することで24問以上(60%)正解すれば合格です。

満遍なく正解する必要は全くなくて、得意分野、不得意分野があっても問題なく、自分で理解して回答できる問題だけを選択していけば良いです。

施工管理技士試験全般に言えることですが自分の得意分野をどれだけ増やしておくかということが得点に繋がり、その合計が合格点に達することができるか?ということがこの試験だと思います。

管工事一般は大きく分けて環境工学・流体力学・熱力学、電気工学・建築工学に分けられます。

これらの問題は6問中6問必須ですので確実に勉強しておく必要があります。

環境工学・流体力学の重要ポイントは?

  1. 水の性質
  2. 室内環境の指標
  3. 湿度の定義
  4. 室内環境基準
  5. ウォーターハンマー現象の原理
  6. レイノルズ数の原理
  7. ピトー管の仕組みと用途
  8. 顕熱と潜熱
  9. 熱負荷の種類
  10. 熱エネルギーの放射

これらが重要なポイントになっており、比較的繰り返し出題されている問題が多いですので取りこぼしのないように得点を稼ぎましょう。

電気工学・建築工学の重要ポイントは?

  1. 進相コンデンサの役割
  2. 漏電遮断器と配線用遮断器
  3. 三相誘導電動機と電磁接触器の特徴
  4. 継電器(リレー)の仕組み
  5. 鉄筋コンクリートの性質
  6. 水セメント比の大小の差
  7. コンクリートの養生
  8. せん断力の補強

同じく、繰り返し出題される傾向がある問題が決まっているので得点を稼いでおきましょう。

重要度 ★★★★☆

空気調和設備、衛生設備の重要ポイントは?

空気調和設備は8問、衛生設備については9問の17問中9問を選択する項目になっています。

また、消防設備・ガス設備・浄化槽設備などの分野も出題されます。

この分野に関しては自分の仕事で身近な分野が回答しやすいですが、満遍なく回答できるように勉強しておいて自信のある9問をセレクトする方が得点計算がしやすいと思います。

出来れば7〜8問得点しておくと良いと思います。

空気調和設備については

  1. 定風量単一ダクト方式と変風量単一ダクト方式
  2. ダクト併用ファンコイルユニット方式とパッケージ型空気調和機
  3. 湿り空気線図の仕組み
  4. 熱負荷と顕熱・潜熱
  5. 温水暖房と蒸気暖房
  6. 第1〜3種機械換気の違い
  7. 燃焼器具
  8. ダクトとダクト内圧力
  9. 台所の最小換気量
  10. 排煙設備

上記がポイントになっています、どちらかというと空調設備を仕事にされている方は身近に感じるかもしれませんが空気調和機などはイメージしやすいと思いますので設置のメリット、デメリットなどを抑えておくと良いと思います。

また、第1種機械換気、第2種機械換気、第3種機械換気についてもよく出題される印象です、駐車場、厨房、トイレなどでどの換気が適切かということを覚えておくと得点にしやすいです。

重要度 ★★★★★

衛生設備については

  1. 上水道施設の流れ
  2. 水道水質基準と消毒
  3. 専用水道と簡易水道
  4. 合流式下水道と分流式下水道
  5. 下水道管の接続・取付け管の接続
  6. 給水設備施工における留意点
  7. 飲料水タンクの施工における留意点
  8. 給湯設備の施工における留意点
  9. レジオネラ属菌の繁殖抑制手段
  10. ループ通気管と伸頂通気管
  11. 排水立て管と通気立て管
  12. 排水管の管径
  13. 排水管の接続
  14. トラップと二重トラップ

上記がポイントになっています、水道関係の仕事をされている方には身近な分野ですが、そうでない方にはなかなかイメージしづらい分野だと思います。

この中では、水道水の消毒、レジオネラ属菌の繁殖抑制温度、クロスコネクション、二重トラップの禁止などといった用語については頻出されています。

重要度 ★★★★★

消防設備・ガス設備・浄化槽設備の重要ポイントは?

  1. 屋内消火栓設備と設置位置
  2. 屋内消火栓用ポンプの仕様と全揚程
  3. ガスの供給圧力
  4. 液化天然ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG)
  5. 液化石油ガスの供給方式
  6. 浄化槽の処理と対象人員の算出方法
  7. 浄化槽の方式(活性汚泥法・生物膜法)
  8. 浄化槽の施工における留意点

消防設備、ガス設備、浄化槽設備に関しては毎回出題されている問題があるので、得点しやすいと思います。

特に液化天然ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG)というよりは都市ガスとプロパンガスといった方がイメージしやすく、比重が水よりも軽い(LNG)か重いか(LPG)で覚えておくと良いです。

重要度 ★★★★☆

管工事設備の重要ポイントは?

また、管工事設備も全5問中5問必須になっており、機材、配管・ダクト、設計図書といった分野になっています。

  1. 飲料用給水タンクとFRP製タンク
  2. 渦巻ポンプ
  3. ガス湯沸かし器
  4. タンク、居室温度、ポンプなど各設備の自動制御
  5. 保温材(ポリエチレンフォーム、グラスウール、ロックウール)
  6. バタフライ弁・仕切弁・玉形弁
  7. 銅管の分類
  8. ストレーナー
  9. 配管の分類と継手
  10. シーリングディフーザー
  11. スパイラルダクトと継手
  12. 長方形ダクトと接合工法
  13. 設計図書の記載項目

これらの項目が頻出されると思います、この中では保温材の特徴(ポリエチレンフォームなど)、銅管(K,L,Mタイプの肉厚と特徴)、仕切弁、玉形弁とバタフライ弁の特徴を抑えておくと良いと思います。

重要度 ★★☆☆☆

施工管理の重要ポイントは?

施工管理は14問中12問選択、うち問題30はネットワーク計算問題になります。

ネットワーク計算は一目見ると面倒そうに思えますが、仕組みを理解できれば確実に1問正解として計算できるので、余裕があれば取り組むと良いです。

ただし、無理せず割り切って捨ててしまうという選択も大事です。

この分野では9問得点(80%)ぐらいを目標にすると良いと思います。

この中で重要なポイントは

  1. 施工計画書
  2. 施工図と製作図
  3. ネットワーク工程表の工期計算
  4. 各工程表の特徴と作業全体を管理する工程表
  5. 抜き取り検査と全数検査
  6. 特別の教育が必要な業務
  7. 足場・作業床
  8. 基礎の据え付けと大型機器の基礎
  9. 天井吊り送風機の据え付け
  10. 作業空間の確保と室外機の相互間隔
  11. 配管の勾配
  12. 配管の切断と接合、ねじ加工
  13. 給水枝管とループ通気管の取り出し
  14. オーバーフロー管の排水
  15. 複式伸縮管継手
  16. 長方形ダクトとスパイラルダクト
  17. ダクトの施工における留意点
  18. 送風機の施工における留意点
  19. 防火ダンパーとヒューズの溶融温度
  20. 例温水管の保温施工とテープ巻き
  21. 多翼送風機・渦巻ポンプの試運転
  22. 鋼材の腐食(イオン化傾向)

これらが重要です、特に各工程表の特徴、抜き取り・全数検査、機器の据え付け、配管の施工、ダクトの施工あたりがよく出るポイントになっています。

重要度 ★★★☆☆

管工事法規の重要ポイントは?

管工事法規では10問中8問選択になっているので、出来れば満遍なく勉強しておいて回答できるようにしておくと楽だと思います。

この中でのポイントは

  1. 各主任者の特徴(酸素欠乏危険作業、石綿作業、地山の掘削作業など)
  2. 労働安全衛生法の作業記録年数
  3. 技能講習を終了すると就ける業務
  4. 単一事業場の安全管理体制
  5. 労働基準法(労働時間・休憩時間・休日・18歳未満の雇用)
  6. 建築基準法の定義と大規模の修繕
  7. 中央管理方式の空気調和設備に求められる性能
  8. 建設業法の目的と用語
  9. 下請契約と元請負人
  10. 請負契約における留意点
  11. 建設業の許可
  12. 主任技術者・監理技術者の設置
  13. 消防設備の非常電源の設置
  14. 危険物の貯蔵と指定数量
  15. 廃棄物の分類と処理
  16. 環境保全のための測定項目
  17. 浄化槽の設置と届け出
  18. 緊急時の特定建設作業

これらが重要です、この中では法律によって決まっている保存年数があります。

労働安全衛生法では3年、建設業法では5年、廃棄物処理法も5年と覚える数字が決まっている法則があるので、このポイントを抑えておくと得点しやすいです。

また、労働基準法に関する規則もお勤めの方には身近に感じられる話だと思いますのでイメージしやすいと思います。

重要度 ★★★★☆

学科試験の勉強時間について

2級管工事施工管理技士の学科試験については範囲が広いのでなかなか勉強時間を確保することが難しいと思いますが

過去問を繰り返し解いていくことで基本的には1〜2ヶ月あれば時間のない方でも合格水準に達することが出来ると思います。

ただし、1日1〜2時間継続して勉強していくことが重要ですのでこれが出来た方には合格が見えてくるのではないでしょうか?

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2級管工事施工管理技士の実地試験の重要ポイントは?

問題6の施工経験記述の重要ポイントは?

実地試験に関しては一番大事な部分が施工経験記述問題です。

これに関しては品質管理、工程管理、安全管理の各視点からの自分の施工した経験記述を書いていく形になります。

経験記述に関しては参考書にある模範解答をそのまま書いただけでは不合格になりますので、ご自分の施工経験を踏まえた上での経験記述をしっかりと作っておくことが重要です。

2級管工事施工管理技士の場合は、出題パターンが決まっているわけではないので全ての視点から経験記述が出来るようにした方が無難です。

ただ、令和元年度は「品質管理」、「安全管理」の出題の可能性が高いようなのでこの2点に留意した施工経験記述を仕上げるといいかもしれません。

重要度 ★★★★★

施工経験記述は添削サービスを受けることをオススメします

この経験記述については地域開発研究所の講習会などを受講した場合に、特典として経験記述の添削をしてもらえたりGET研究所のスーパーテキストの購入者に有料(1通3,000円)で添削を行ってくれるサービスが利用可能なので、これらのサービスを受けることをおすすめします。

経験記述に関しては参考書にある模範解答をそのまま書いただけでは不合格になりますので、ご自分の施工経験を踏まえた上での経験記述をしっかりと作っておくことが重要です。

どうしてもダメなら作文代行サービスを使う

自分の施工経験記述に自信がない人や満足できる施工経験記述が完成出来ないという人には

独学サポート事務局というところが施工経験記述を作ってくれる

作文代行サービスというものを行っています。

このサービスは自分の施工経験記述をベースに作文を代行してくれるのはもちろんですが

ゼロベースから施工経験記述の作文作成を代行してくれるそうです。


問題1の施工要領図の重要ポイントは?

2級管工事施工管理技士の実地試験の施工要領図については配点が高いとされているので重点的に勉強しておく必要があります。

配点が高いと言っても、施工要領図は繰り返し出題されている問題があるので過去問を中心に施工要領図の適切でない理由や改善策を答えられるようにしておくといいです。

地域開発研究所やGET研究所のスーパーテキストは過去問題を10年分収録しているのでこれらを完璧に答えられるようにしておけば万全だと思います。

重要度 ★★★★☆

問題2の空気調和設備の施工(選択)の重要ポイントは?

空気調和設備の施工については以下のポイントで出題されます

  1. 空気調和設備の据え付け
  2. 配管・ダクトの施工
  3. 空気調和設備の試運転

今までの出題では、どのような視点での留意事項なのかを受験者側で指定することが出来ましたが平成30年度の問題から、どのような視点なのかが指定されるようになりました。

このため、どのような視点でも留意事項を答えられるようにしておかなければならなくなったので出題の難易度が上がったと言えます。

そうは言ってもいくつかの視点のパターンで留意事項を答えられるように過去問を中心に勉強しておけば対策は可能だと思います。

重要度 ★★☆☆☆

問題3の給排水設備の施工(選択)の重要ポイントは?

空気調和設備の施工については以下のポイントで出題されます

  1. 配管の加工と接合
  2. 配管の施工と埋設
  3. 給排水設備の検査図書と保守管理図書

問題2の空気調和設備の施工と同じく、今までの出題ではどのような視点での留意事項なのかを受験者側で指定することが出来ましたが平成30年度の問題から、どのような視点なのかが指定されるようになりました。

このため、どのような視点でも留意事項を答えられるようにしておかなければならなくなったので出題の難易度が上がったと言えます。

同じことですがいくつかの視点のパターンで留意事項を答えられるように過去問を中心に勉強しておけば対策は可能だと思います。

問題2、問題3については選択問題なのでどちらかに絞った学習をしておけば良いと思います。

もちろんどちらの問題にも答えられるように準備しておけば万全ではあります。

重要度 ★★☆☆☆

問題4の工程管理(選択)の重要ポイントは?

2級管工事施工管理技士実地試験の問題4の工程管理では、空気調和設備・給排水設備の工程表(バーチャート)を作成する問題が出題されています。

特に令和元年度の試験では、バーチャートの作成、累積出来高曲線、バーチャート工程表の特徴、工程管理の用語についての問題が出題される可能性が高いようです。

このバーチャートは一見難しそうですが、理屈を理解すれば非常に簡単に作成出来るようになっていますので、こういった作業が得意な方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?

ただし、苦手な方は割り切って問題5の管工事法規の方に全力を傾けるのも正しい選択と言えます。

重要度 ★★★☆☆

問題5の管工事法規(選択)の重要ポイントは?

2級管工事施工管理技士実地試験の問題5の管工事法規の問題では現場業務における就業時の安全管理事項に関する問題が出題されているようです。

  1. 100人以上の労働者を使用する事業者は総括安全衛生管理者を選任する
  2. 酸素欠乏危険作業主任者を選任する
  3. 吊り上げ荷重が1トン未満の移動式クレーンの運転は特別の教育の終了者が必要

このようなことが主に出題されます。

これらに定められている数値、単位を適切に覚えることが重要だと思います。

基本的には難しい用語は選択欄にて提示されることが多いので覚える必要はないです。

ただし、単位や数値に関しては記述を求められることが多いのでこれらについてはしっかりと過去問を勉強して覚えておくと良いと思います。

重要度 ★★★☆☆

 

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管工事施工管理技士とは?

施工管理技士国家資格の1つで、建築、土木、電気工事など全部で7種類の資格があります。

建設業のうち冷暖房設備工事、空調設備工事、給排水・給湯設備工事、ダクト工事、浄化槽工事、ガス配管工事、衛生設備工事などの管工事において、施工計画を作成し、工程管理、品質管理、安全管理等の業務を行う。

引用:管工事施工管理技士 – Wikipedia

受験資格

学歴や実務経験などの受験資格がありますが施工管理技士では実務経験が問われますが2級管工事施工管理技士は比較的ハードルが低めです。工学部以外の大学出身者の場合でも1年6ヶ月以上の実務経験で受験可能です。

また、1級管工事施工管理技士を受験される場合でも2級管工事施工管理技士を取得していれば5年以上の実務経験で受験可能になるので最短で1級を取得できるのでおすすめです。

この資格は願書に実務経験を記入していくのが大変で工事案件名、工事内容、実務経験年数など細かく記入していきました。(間違えないように書いていくのに気を使いました、何せ願書も有料だったので。)

 難易度

合格率は以下の通りです。国家資格の中では学科+実地の最終合格率は20%前後と決して高いとは言えないです。一般的には難易度は、しっかり勉強すれば独学で合格できるレベルだと思います。

 

1級 2級
学 科 実 地 学 科 実 地
平成30年 33.2% 52.7% 57.0% 40.4%
平成29年 44.2% 63.2% 59.3% 40.9%
平成28年 49.0% 61.0% 66.2% 44.5%
平成27年 51.2% 50.1% 57.9% 45.9%
平成26年 43.4% 60.3% 59.8% 36.4%

引用:https://www.shikaku.co.jp/kankoji/info/exam/contents/goukaku.html

 

まとめ

2級管工事施工管理技士は既に取得してから10年経ってしまいましたが、他の資格の取得の際にこの資格を所持していると実務経験の証明になったりと意外に使える資格だなと実感することがあります。

特に2級に関しては学科試験が年に2回実施されるようになり、資格への挑戦する門戸が開かれたように思います。

また、施工管理技士全般に言えることですがニーズの高まりに資格取得者数が足りないように思いますので有資格者を増やしたいという意図を感じます。

是非興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?