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第二種電気工事士を独学で取得に向けた勉強法とおすすめ参考書(筆記試験編)

ライト

第二種電気工事士はビルメン4点セットの中でも人気、実力ともトップクラスの使える資格です。ビルメンを目指すならばこの資格を持っていることが必須とされるくらい重要な資格だと思います。

また、電気工事・ビルメンに限らず他の分野でも求人があるくらい「食いっぱぐれない資格」です。

なぜなら、

  • 若年人口が減少し入職者が電気工事士が減っていること
  • 60歳を超える電気工事士がこれから増えて退職者が増えること
  • オリンピックや大阪万博など建設ラッシュが続いていること
  • 若年層の離職者が多く中途採用の電気工事士に依存している体質があること

という理由があるからです。

私の仕事は電気関係なので、今の仕事に就くにあたってまずこの資格を取ることを求められました。この資格を取らなければ仕事ができないという感じです。

それぐらい密接した資格なのと、私が受験した時よりも合格基準や試験の概要が変更になっており逆に記事に書くことがなかなか出来ないでいました。

今回はこの第二種電気工事士について掘り下げてみたいと思います。

筆記試験の勉強方法について

すぃ〜っと電気工事士

私が第二種電気工事士に取り組んだ勉強法は「重要項目暗記中心型勉強法」です。

第二種電気工事士の場合はしっかりしたテキストを一冊用意してそのテキストを最後まで学習していくことが重要です。

この資格試験の場合は、最初に電気計算を学習を進めていくことはおすすめできません。

それには次のような4つの理由があります。

  1. 電気計算を苦手にしている人が多く、最初に取り組むことで心を折られてしまうこと
  2. 電気計算の学習が進まないことで時間のロスが生じ、学習効率が悪くなること
  3. 電気計算を捨てた状態でも暗記問題がしっかり答えられれば十分60点の合格点が取れること
  4. 複線図など筆記試験を通った後の技能試験で活かせる知識をしっかり学習した方が効率がよいこと

なお、第二種電気工事士試験については電卓の持ち込みは不可となっており、手計算でする必要があります。

平方根の計算など、小数点第2位程度の計算はある程度慣れておく必要はあります。

これらの理由から、暗記できる分野でどれだけ点を稼げるかということが重要になってきます。

まず、暗記をする必要がある分野を中心に学習を始めていき、ある程度合格点の見通しが立ってから電気計算の分野を学習する暗記中心型学習法で試験に臨み合格できました。

使用テキストはツールボックス「第二種電気工事士筆記試験すぃ〜っと合格」です。

その理由が次の4点です。

  • 暗記中心で学習を進めていくように編集されていて効率が良いこと
  • 分かりやすく写真、イラストで図解されていて覚えやすいように工夫されていること
  • 電気数学について出来るだけ文章を減らしてイラスト中心で解説されていること
  • 重要ポイント丸暗記ノートが付属して、最終的に覚えるべきポイントがまとめられていること

第二種電気工事士「配線図記号」の勉強法

「配線図記号」はどれだけ配線図から図記号と材料が理解できるかが重要です。

これらをどれだけ覚えられるかが重要です。これらに関してはテキスト中心で配線図記号と材料を覚えていきます。

「配線図記号」の分野の出題されるパターンは決まっていますので過去問を中心に学習を繰り返すことで覚えられるようになります。過去問を何度も繰り返し学習していくことが最も効率が良い勉強法です。

この「配線図記号」の分野の重要項目は次の6点を中心に覚えていきます。

  1. 配線の一般図記号
  2. 照明器具の図記号
  3. コンセントの図記号
  4. スイッチの図記号
  5. 電動機・電熱器配線の機器と図記号
  6. 電気機器の図記号

図記号からテキストの写真・イラストをイメージ出来るようにしておくことが重要です。

要点丸暗記と書かれている項目についてはとても重要です。

必ず覚えましょう。

第二種電気工事士「器具・材料と工具」の勉強法

「器具・材料と工具」の分野は「配線図記号」と同じかそれ以上に重要な分野です。

  • 「配線図記号」と「器具・材料と工具」の分野で全て正解すれば40〜46点は確保出来るからです

「器具・材料と工具」では電気工事と使用する工具や材料として次の13点を中心に覚えていきます。

  1. 絶縁電線・ケーブルの種類と用途
  2. 電線の接続
  3. ケーブル工事とボックス
  4. 埋込み型スイッチボックスの工事
  5. 電線管の種類と加工用工具
  6. 合成樹脂管工事
  7. 金属管工事
  8. 2種金属製可とう電線管工事
  9. フロアダクト工事
  10. その他の器具・工具
  11. 測定器
  12. 誘電電動機
  13. コードの種類と用途

配線工事・加工に使用する工具や器具をテキストのイラストをよく見て覚えていきます。器具の写真から名前や何に使用するものかが分かるようにすればOKです。また、工事の特徴(どこで配線するのか、配線してはいけないのか、など。)を抑えておきましょう。

第二種電気工事士「配線設計と電気工事」の勉強法

「配線設計と電気工事」では電気の供給、電気工事の施工について学習します。この分野での重要項目は次の15点です。

  1. 電気設備技術基準の規定
  2. 配電方式と対地電圧
  3. 絶縁電線の許容電流
  4. 分岐回路の設計
  5. 引込線・引込口配線
  6. 屋外配線の施設
  7. 施工場所と工事の種類
  8. ケーブル配線
  9. 地中配線
  10. 合成樹脂管工事
  11. 金属管工事
  12. 金属可とう電線管工事
  13. 金属線ぴ工事
  14. 金属ダクト工事
  15. 接地工事

この中で重要な項目は絶縁電線の共用電流、設置工事、施工場所と工事の種類です。どの配線工事がどういう場所(乾燥している、湿気の多い場所など)で行われるのか理解しておくことが大事です。

第二種電気工事士「検査方法」の勉強法

「検査方法」の分野では電気工事の検査方法については次の5点について覚えていきます。

  1. 竣工検査
  2. 絶縁抵抗の測定
  3. 接地抵抗の測定
  4. 各種計器の種類と図記号
  5. 各種計器の使用用途

この中では絶縁抵抗、接地抵抗、各種計器の種類と特徴についてが重要です。特に絶縁抵抗値、接地抵抗値、計器の種類と記号については分かるようにしておきましょう。

第二種電気工事士「法令」の勉強法

ここまでの「配線図記号」、「器具・材料と工具」、「配線設計と電気工事」、「検査方法」とこの「法規」を全て正解出来ればほぼ60点の合格点が確保できる計算です。

法規に関しては範囲が狭いので覚えやすいと思います、しっかり覚えて得点しましょう、法規に関しては次の4点です。

  1. 電気事業法
  2. 電気工事士法
  3. 電気用品安全法
  4. 電気工事業法

この中で重要なのは電気事業法電気工事業法についてです。

特に以下のことをしっかり理解しておくようにしましょう。

  • 一般電気工作物の設備範囲
  • 調査義務の対象者
  • 電気工事業の登録有効期限
  • 届け出の期限
  • 主任電気工事士の設置
  • 帳簿の保管期間など

第二種電気工事士「電灯配線と複線図」の勉強法

「複線図」の分野は単線図から複線図に書き換える方法について学習します。

筆記試験はもちろんですが筆記試験合格後に受験する技能試験ではこの複線図への書き換えが迅速かつ正確にできるかということが合否の鍵です。

じっくり時間をかけて学習をし、正確な複線図が作成できるようにしておきましょう。

また、非接地側、接地側の電線の接続点についてどのケーブルが接続されるかをイメージして複線図が書けるようにしておくと技能試験の役に立ちます。

第二種電気工事士「電気の基礎理論」の勉強法

この「電気の基礎理論」が電気数学が苦手な方が一番苦労する分野だと言われています。

なぜなら、その理由は次の2点です。

  • 数学に苦手意識を感じている受験者が多いこと
  • 数学・物理は知識の積み上げが必要な学問であり、途中で躓くと付いて行けなくなること

第二種電気工事士では特に直流回路についての出題が多いです。

「電気の基礎理論」の重要なポイントは次の4点です。

  • オームの法則
  • 直列接続
  • 並列接続の直流回路の合成抵抗値
  • 交流回路

学習時間に余裕があったら取り組んで得点の底上げが出来るようにしましょう。

無理はせずどうしても苦手意識がある場合は思い切って捨ててしまうのも一つの方法ですが、出来れば1問〜3問は取り組める準備をしておきましょう。

過去問題の演習について

ここまで学習をすすめたらあとは過去問題の演習になります。

「第二種電気工事士筆記試験すぃ〜っと合格」に収録されている「過去問題必須180選!」を繰り返し3回解いていきましょう。

  • この「過去問題必須180選!」は繰り返し出題されている問題を厳選して収録されており、過去問の攻略には効率がよいこと。
  • 問題と解説が左右のページに分かれており勉強の効率がよいこと。

3回繰り返して解いていけば記憶が定着して合格点が見えてくると思います。

最後の模擬試験

この本の最後には最新の過去問題が収録されており、形式が本番の試験問題と同じ形になっています。

また、マークシートも付属しており試験本番のようにマークシートを埋めていくことで試験本番のシミュレーションが出来るようになっています。

是非本番と同じ形式で、試験時間2時間の時間を計って取り組んでみて下さい。

この問題の8〜9割が正解できるようになっていればほぼ合格点は見えてきます。

余裕があったら

第二種電気工事士筆記試験すぃーっと合格」は以上のような流れで学習していけばOKです。

合格確率を少しでも上げるために、余裕があったら「ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士筆記過去問2019」を用意して10年分の過去問題に取り組んでおけば合格はほぼ間違いないです。

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おすすめの参考書

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ぜんぶ絵で見て覚える第二種電気工事士筆記試験すぃ〜っと合格(2020年版)がおすすめな5つの理由

  • イラストと図解で分かりやすい
  • 覚えやすくよく出る問題を優先的に説明されている
  • この本を1冊学習しておけばかなり得点の底上げが出来る
  • 付録の丸暗記ノートも要点が抑えられており、覚えるべき大事な知識を補っていけば合格が近づける
  • この本と過去問を学習すれば60点は余裕で取れる

ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士筆記過去問2019がおすすめな3つの理由

  • 過去問集で、傾向と対策を理解できる
  • 10年分の過去問が収録されている
  • 問題と解答が左右に分かれて編集されており、学習しやすい

過去問集に関しては本書に限らず自分に合ったものを選べばよいです。自分のわかる分野を中心に繰り返し問題を解いていくスタイルがよいと思います。

マンガで”そこそこ”わかる第2種電気工事士筆記+技能入門 改定3版がおすすめな4つの理由

  • 第二種電気工事士筆記試験すぃ〜っと合格と内容が繋がっていること
  • 電気の用語など初学者が困惑してしまうような内容がマンガで分かりやすく説明されていること
  • 付録のDVDで電気工事技能試験の解説が分かりやすいこと
  • 実際の電気工事についても簡単にマンガで解説されていること

ヤフオクやメルカリで中古品が売っていないか探してみました。

2019年の「第二種電気工事士筆記試験すぃ〜っと合格」が1,390円で出品されていました。

新品を購入すると2,090円かかります。

中古でも気にしないという方にはおすすめです。

また、技能試験の工具が安く出品されていることがあるので技能試験を視野に入れている方は出物を安く落としておくといいかもしれません。

よろしければ参考にされてみて下さい。

ただし、あまり古いものは情報も古いため役に立ちません。

出来るだけ新しいものを買うことをおすすめします。

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SATの第二種電気工事士講座もおすすめ!

電気工事士

第二種電気工事士を最短で取得したい方には、SATの「第二種電気工事士講座」もおすすめです

その理由は以下の4点です。

  • テキストはカラーで合格に効率的なページ数で分かりやすく学習出来ること
  • テキスト執筆者と講義担当者が同一なので解説がわかりやすいこと
  • 講義DVD(動画)を見て勉強のポイントを自宅で理解しやすく学習できること
  • Eラーニングシステムで学習の進捗度を確認しながら学習を進められること
  • 原田メソッドでモチベーションをコントロールしながら学習を進めていくことができること

SATの第二種電気工事士講座はこちら

職業訓練校のすすめ

第二種電気工事士試験対策として職業訓練校が試験対策講座を毎年設けており、時間が合わせられる人ならこれらを受講することもおすすめです。

なぜなら、その理由は次の3点です。

  • 授業料が無料である
  • 電気工事の練習用材料なども無料で使用できる
  • 講師が電気工事士試験の講義に慣れており分かりやすい

ちなみに私の友人はこの試験対策講座を受講して第二種電気工事士試験に一発合格しました。

職業訓練校は第二種電気工事士試験合格率100%を目標にしており講師も熱心で説明も分かりやすかったとのことです。

ただし、先着順で締め切ってしまうのでホームページなどで申し込み受付日程などを確認しておくと良いと思います。

第二種電気工事士(実技)受験対策はこちら

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第二種電気工事士とは?

第二種電気工事士は600ボルト以下の一般用電気工作物などを工事できる資格です。これは業務独占資格なのでこの資格を持つ者だけがこの作業に従事できることが保証されているということです。電気工事業や設備管理業などではこの資格を持つことが求められる大変需要の高い資格だと言えます。

試験概要

試験は年2回実施され、平成30年度より上期試験、下期試験とも両方に受験可能になりました。恐らくですが需要の高まりに答える形で電気工事士を増やしたいということだと思われます。

筆記試験と技能試験とに分かれており、筆記試験に合格したら技能試験に受験することが出来ます。どちらも合格すれば都道府県知事に免状の交付を申請できます。

2019年度第二種電気工事士試験日と受験料

  上期試験 下期試験
筆記試験 6/2(日) 10/6(日)
技能試験 7/20(土) or 7/21(日) 12/7(土) or 12/8(日)
  • 受験料は郵便局の窓口では9,600円、ネット9,300円なのでネットの申し込みがおすすめです。

インターネット受験の申し込みはこちら

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難易度

 

  筆記試験合格率(%) 技能試験合格率(%)
平成30年度 55.4 67.4
平成29年度 59.0 68.8
平成28年度 58.6 73.3
平成27年度 58.8 70.7
平成26年度 59.0 74.1

一般財団法人電気技術者試験センター

上の図を見て分かる通り、筆記が約60%、技能が約70%となっております。電気というと専門的で難解に思えますが、筆記、技能のいずれもしっかり勉強・練習していれば十分合格可能な資格です。

合格点は筆記が60点以上です。

筆記に関しては苦手であれば計算問題は全捨てでも他の暗記でカバー出来れば十分合格できます。ただ、全捨てはもったいないので何問かは正解出来るように勉強しておきましょう。

技能試験に関して以前は「重大な欠陥」、「欠陥」の2種類がありました。

現在では「欠陥」のみになり、「欠陥」が1つでもあると不合格になるので注意が必要です。

ただ、問題は13種類の単線図が公開されており、それらを反復して練習すれば十分合格出来るようになります。

第二種電気工事士の求人

第二種電気工事士の有資格者は優遇されていて、求人には困らない状況です。

電気工事の仕事はもちろん、設備管理(ビルメン)、通信配線工事作業員などの求人があります。

indeedによれば全国で7,169件の求人があり、第二種電気工事士が求められていることが分かります。

第二種電気工事士の年収は?

第二種電気工事士の年収は400〜500万円ぐらいが多いようです。

◇見習い      : 250万円~350万円
◇一人前・一般社員 : 300万円~500万円
◇責任者・役職者  : 400万円~600万円以上

電気工事士の求人・転職サイト 工事士.com!

キャリアアップや年収を増やそうとする場合は、上位資格の第一種電気工事士を取得するのも一つの方法です。

第一種電気工事士についてはこちら

電気工事士の資格概要と電気工作物の範囲

一般財団法人電気技術者試験センター

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まとめ

第二種電気工事士の資格を取得すると次のようなメリットがあります。

  • 資格を活かせる需要が多くあり求人がたくさんあること。
  • 未経験でも有資格者なら求人がたくさんあること。
  • 建築・建設関係は景気に左右されるものの比較的安定した業界であること。
  • 実務経験が3年あれば主任電気工事士になれること。
  • 実務経験が5年あれば試験に合格すれば第一種電気工事士の免状の取得要件を満たすこと。
  • 独立開業も可能であること。

筆記試験は電気だからと難しそうに感じられるかもしれませんが、決して難しい試験ではありません。また、1年に2回チャレンジ出来るようになったことでチャンスも増えたとも言えます。

電気工事士の資格を取って自分のキャリアアップや引き出しの一つとして活かされると年収アップや良い求人が得られる可能性があるので興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?