資格

危険物取扱者乙種4類(乙4)試験を独学で取得に向けたおすすめの勉強法と参考書

ガソリンスタンド

危険物取扱者乙種4類の資格は受験者が20万人を超える人気資格です。

なぜ、こんなに人気があるかというと次の3点が理由です。

  • 工業高校などでは全ての学生が受験させられること
  • ガソリンスタンドなどこの資格が必須の職業があること
  • 比較的取り組みやすい資格なので気軽に受ける受験者が多いこと

ガソリンや灯油、軽油、重油といった私達の生活に密接したものの性質を知り、これらを管理できる知識を得ることで実生活の役に立つメリットがあると言えます。

私が独学で危険物取扱者乙種4類を取得した勉強法とは?

危険物取扱テキスト

私が独学でを危険物取扱者乙種4類を取得した勉強法とは「テキスト1冊を読み込み、問題集をやり込む問題演習型勉強法です。」

この資格試験の場合は、テキスト1冊を読み込んだ上で問題集に取り組むことが近道になります。

その理由は次の3点です。

  • 人気資格なので問題集・テキストが良質なものが揃っていること。
  • 頻出問題があり、問題集を繰り返しといて覚えていくことで出題傾向を掴むことが出来ること。
  • 乙種第4類は石油などの引火性液体になるので身近なので学習するイメージしやすいこと。

これらの理由からしっかりしたテキスト1冊を読み込み、精度の高い問題集をやり込む問題演習法で臨み、合格することが出来ました。

使用テキストはツールボックス10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格と公論出版「乙種4類危険物取扱者試験」の2冊です。

この2冊を選んだ理由が次の3点です

  • カラーでイラスト図解されており、文字が少なくイメージしやすく工夫されていること。
  • テキストを読むスタイルでは問題の演習が不足するため公論出版の問題集が最適であること。
  • 公論出版の問題集は公開されていない危険物取扱者試験の過去問の精度が高いこと。

「危険物の関する法令」の勉強法

危険物に関する法令では次の3つに分類されます

  1. 危険物に関わる法令と各種申請
  2. 製造所等の構造・設備の基準
  3. 貯蔵・取り扱いの基準

危険物に関わる法令と各種申請について

この資格試験全体では数少ない計算問題で危険物指定数量の倍数に関する問題が出題されます。この問題は必ずと言ってよい程出題される問題なので、計算できるように練習しておくことが大事です。

  1. 申請
  2. 仮使用・仮貯蔵・仮取扱い
  3. 届け出
  4. 危険物取扱者・免状・保安講習
  5. 危険物保安監督者・危険物施設保安員・危険物保安統括管理者
  6. 定期点検
  7. 予防規程

これらの7点が重要項目です。

この中では危険物取扱者・免状の交付、申請について必ず出題されるので過去問に取り組んで重要項目を暗記していくことが大事です。

また、定期点検、予防規程などの時期、規程の概要についてテキストを読んで覚えておいた方が良いです。

製造所の構造・設備の基準

  1. 保安距離・保安空地
  2. 屋外貯蔵所の位置の基準
  3. 屋外貯蔵所で貯蔵・取扱される危険物
  4. 屋外タンク貯蔵所の防油堤
  5. 地下・移動タンク貯蔵所
  6. 給油取扱所の基準

これらの6点が重要項目です。

特に製造所・(屋内・屋外・地下・移動)貯蔵所の特徴が頻出されます。

是非覚えましょう。

貯蔵・取り扱いの基準

貯蔵・取り扱いの基準では次の5点が重要項目です。

  1. 標識・掲示板
  2. 貯蔵・取り扱いの基準
  3. 運搬・移送の基準
  4. 許可の取り消し
  5. 使用停止命令

この中では、貯蔵・取り扱いの基準、運搬・移送の基準が頻出されます。

過去問を繰り返し取り組んで覚えましょう。

「基礎的な物理学および基礎的な化学」の勉強法

私のような化学に触れてこなかった人間には、化学・性質消化という分野がとっつきづらいのではないでしょうか?

この分野に取り組むにはいきなり問題を解くのではなく、テキストをざっと読んでみることが重要です。一度テキストに目を通した上で問題に取り組むことをおすすめします。

この分野は次の3つに分類されます。

  1. 物理学
  2. 化学
  3. 燃焼理論

物理学について

物理学は次の7点が重要です。

  1. 物質の三態
  2. 物理変化
  3. 沸騰・沸点
  4. 熱量と比熱
  5. 熱容量
  6. 熱の移動
  7. 静電気と性質・静電気災害の防止

この中では、以下の5項目が出題頻度も高く重要になります。

  • 物質の状態変化
  • 酸化と還元
  • 燃焼と消火
  • 融解、凝縮、蒸発、凝固などの物理変化
  • 酸化(酸化剤)と還元(還元剤)

燃焼のしやすい状況(どのような状況が燃えやすいのか?)、消火の3要素(除去・窒息・冷却)なども重要です。

テキストを一度じっくり読んで物質がどう変化するかをイメージ出来るようにしておくと学習の効率が良いです。

化学について

化学は次の7点が重要です。

  1. 物理変化・化学変化
  2. 物質の種類
  3. 化学変化の規則性
  4. 気体の性質
  5. 溶液の濃度
  6. 金属の特性と腐食対策
  7. 酸と塩基

この中で更に重要なのは次の3項目です。

  1. 物理変化と化学変化
  2. 物質の種類
  3. 酸と塩基です。

化学変化(木が燃えて灰になるなど)がイメージできるようにしておくと学習効率が良くなります。

燃焼理論について

燃焼理論は次の9点が重要です。

  1. 燃焼の定義・種類
  2. 燃えやすさ・燃えにくさ
  3. 燃焼範囲
  4. 混合危険
  5. 燃焼の3要素
  6. 消火の方法
  7. 火災の種類
  8. 消火剤の種類
  9. 引火点と発火点

この項目で重要なのは以下の2点です。

  1. 燃焼はどのような要素が揃って成立するのか(燃焼の3要素)
  2. どうなると燃えやすいのか、燃えにくいのか

これらを逆に考えると消火するにはどうしたらよいのか?ということがイメージ出来るようになれば効率が良くなると思います。

「危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法」の勉強

この項目では以下の4点を抑えておく必要があります。

  1. 第1類から第6類まで分かれている危険物についての特性
  2. 火災予防
  3. 消火方法について
  4. 特に第4類の7つの分類の引火性液体

1類〜6類の特性は必ず出題されるのでどの類がどのような特性があるのか暗記しておきましょう。

第4類は基本的には水より軽いものがほとんどですが二硫化炭素のような例外が存在し、こういった例外が出題されるので覚えておくと良いことがあるかもしれません。

学習のまとめ

まず、「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格」を3回読みましょう。

個人的には10日で受かるというのはどうかと思うので気にせずじっくりと読むと良いです。

また、ゴロ合わせが得意な方は工藤本を読まれても良いです。

どちらも頻出問題や重要項目について分かりやすくまとめてありますので自分にあった本を選ばれると合格に近づくと思います。

並行して「公論出版の乙種4類危険物取扱者試験」を繰り返し解いていきます。

この資格の合格の鍵はこの本の攻略にかかっています。

1周目は恐らく良い成績が取れないと思いますが、気にせず2周、3周と繰り返し解いていけば次第に出題の傾向が分かってきます。

最終的にこの本の問題の8〜9割正解出来るようになっていれば、本番はほとんど戸惑うことなく正解を選べると思います。

また、スキマ時間でスマホやパソコンを利用してユニバースリサーチの「WEBで模擬試験」を繰り返し解いていけば勉強としては完璧だと思います。

勉強時間としては1ヶ月、じっくりやるなら1ヶ月半から2ヶ月見ておけば十分です。

ちなみに私の場合、1日1~2時間を約1~2ヶ月ほどで合格しました。

私は飲み込みが悪いのでもう少し短いのが平均なんじゃないかな?と思います。

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乙4のおすすめ参考書は?

乙4を独学で取得するときにおすすめの参考書は次の3冊です。

  1. 公論出版 乙種4類危険物取扱者試験
  2. 10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版)
  3. わかりやすい!乙種4類危険物取扱者試験

公論出版 乙種4類危険物取扱者試験がおすすめ

迷ったらコレです、この本1冊しっかりやれば十分合格が狙えます。

この本に掲載されている問題と同じ問題が試験でよく出題されています。

参考書は1冊だけで何とかしたいという方にオススメです。

ただし、この本で合格しても実際に仕事で資格を役立てようとする場合重要項目が頭に入っていないので実践的ではないし後で困ると思います。

とにかく合格したいという方におすすめ。

10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版) がおすすめ

私は3冊とも購入しましたが、この本が一番合っていたような気がします。

カラー図解されており、文章が少なめなのでとっつきやすいと思います。

暗記項目についても私の苦手なゴロ合わせではなく普通の覚え方なのも好印象です。

ただ、10日で受かるってのは人によるのではないでしょうか?

わかりやすい!乙種4類危険物取扱者試験がおすすめ

ゴロ合わせで有名な工藤本です、筆者は他の資格本でも有名です。

覚えるべき重要項目などゴロ合わせで頭に入れやすい工夫がなされています。(私はゴロ合わせが苦手なのでこの本は苦戦しました)

危険物取扱者試験でも長年定番本でしたが掲載されている問題が実際の試験問題と違い古さが目立ってきているような気がします。

この本と公論出版の参考書と併用すれば安心だと思います。

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SATの危険物取扱者講座もおすすめ!

危険物取扱者

危険物取扱者乙種4類を最短で取得したい方には、SATの「危険物取扱者乙4講座」もおすすめです

その理由は以下の4点です。

  • テキストはカラーで合格に効率的なページ数で分かりやすく学習出来ること
  • 講義DVD(動画)を見て勉強のポイントを自宅で理解しやすく学習できること
  • Eラーニングシステムで学習の進捗度を確認しながら学習を進められること
  • 原田メソッドでモチベーションをコントロールしながら学習を進めていくことができること

SATの危険物取扱者講座はこちら

乙4資格合格におすすめサイト

ユニバース・リサーチは実際の試験問題を掲載しているサイトで非常に効果的だと思います。特にWEBで模擬試験ではリアル模擬試験がPCやタブレット、スマホで出来て非常に便利です。

危険物取扱者乙種4類ってどんな資格?

一定数以上の危険物を貯蓄して処理するガソリンスタンド、工場等の施設には必ず危険物取扱者を置かなければなりません。

取扱いする守備範囲と危険物物の種類によって甲乙丙、1〜6類と分かれています。 この中でももっとも人気のある乙種4類、通称乙4とも呼ばれます。  

景気の波に左右されないガソリンスタンド、タンクローリーなどの求人もあり、ビルメン4点セットの一つでもある人気資格です。

セルフガソリンスタンドは乙4必須であることが多く、普通のガソリンスタンドでも有資格者は時給アップされることが多いです。

ちなみに私の友人は危険物取扱者甲種を取得してセルフガソリンスタンドに仕事が決まりました。

人気はあるけど7割は落ちちゃう資格

受験者が多い人気資格だけに試験もたくさん行なわれます。

東京なんかは月に2~3回の試験が行われます、ついでに即日合格発表。 合格発表を見ると学生時代を思い出して楽しいです。

私は合格発表で拳を突き上げて「ヤッター!!」って人を久しぶりに見ました。 ただ、受験者は多いですが落ちる人も多い試験です。  

合格率も年々下がっており緩やかに難化してきていると思います。

最近では受験者の7割は落ちてしまう試験になっています。

その理由は工業高校の学生が授業の一環として受験しており記念受験のような形の受験者が多いことです。

ですから真面目に受験している受験者はちゃんと受かる試験になっています。

他の乙種と比較して合格率が低いのは恐らく乙4種を既に持っていて免除で性質消化の10問のみでの受験をしているからと思われます。

願書は消防署に取りに行くのがオススメ

願書は幡ヶ谷にある中央試験センターか各支部、お近くの消防署で配布しています。

私は消防署に取りに行きましたが、今の消防署は入り口で「何か用ですか?」と聞かれ「危険物取扱者試験の願書を下さい。」と答えてもらってきました。

消防設備士の願書も同じく配布されているので受験される方はついでにもらっておきましょう。

また、乙4以外の受験する場合も願書がそれぞれ必要なので受ける予定がある方は多めにもらっておくと便利です。

乙4の出題範囲

試験時間は2時間

  • 危険物の関する法令
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

法令、物理化学、性質消化のいずれも60%を超えれば合格です。乙種の他の類の資格をお持ちの方は法令、物理化学が免除になり性質消化の10問のみ35分の試験になります。

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乙4の難易度は?

乙4の難易度は普通。難易度は上がっているものの「しっかり勉強していれば合格出来る」レベルだと思います。

最近の国家資格は難易度の上昇がトレンドになっていますが危険物取扱者試験も例外ではありません。

文系の私にとっては物理化学の計算問題が大変な程度で法令、性質消火に関しては暗記なので親しみやすいです。結果、法令がギリギリに近く焦りましたが、文系出身の私でも合格できました。

 

  受験者数 合格者数 合格率(%)
平成30年度 181,151 69,767 38.5
平成29年度 196,045 67,490 34.4
平成28年度 264,946 76,575 28.9
平成27年度 271,234 79,718 29.4
平成26年度 275,414 80,347 29.2

一般財団法人消防試験研究センター

危険物取扱者乙種4類の勉強時間は?

危険物取扱者乙種4類の勉強時間はほぼ1~2ヶ月あれば大丈夫です。

1冊の参考書にほぼ1ヶ月、2冊の参考書(過去問)で2ヶ月という計算で十分合格可能だと思います。

 

危険物取扱者乙種4類(乙4)の求人は?

乙4の資格は潰しの効く資格です。

単独ではガソリンスタンド、大型自動車免許を取得すればタンクローリー、ビルメン4点セットを取得すればビルメンの求人があります。

求人状況について

indeedなどの求人サイトで危険物取扱者乙種4類を検索すると22,705件ヒットします。

さすがに人気資格だけあって求人も多いようです。

  • リクナビネクストの求人情報はこちら
  • indeedの求人情報はこちら
  • Yahoo!Japanしごと検索の求人情報はこちら

危険物取扱者乙種4類(乙4)の年収は?

求人サイトの情報を見ると危険物取扱者乙種4類(乙4)の平均年収は300〜500万円ぐらいが多いようです。二級ボイラー技士、電気工事士などの資格を併せて取得すると更に年収を上げることが出来ます。

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まとめ

危険物取扱者乙種4類は沢山の人が受験する資格で次のようなメリットがあります。

  • 毎年約20万人が受験する人気資格であり取得すれば職に困らない潰しの効く資格であること
  • ガソリンスタンドなどの仕事では時給や資格手当がつくこと
  • ガソリン・灯油・軽油などの知識を得ることでそれらの危険性について理解できること

ただ人気の反面、受験者の7割は不合格になる資格です。

それだけしっかりとした準備が必要であると言えると思います。

しっかり対策すれば独学で合格可能で最近はネットで模擬受験のようなサイトなどがあり学習方法は充実しています。

国家資格の中では気軽に受験できると思いますし、比較的求人も多いのでご自身のキャリアアップ、就職対策に取得してみてはいかがでしょうか?