資格

1級電気工事施工管理技士に独学で取得に向けた勉強法(学科編)

電灯

電気工事施工管理技士の学科試験を2017年に受験しました。

電気の資格というと電気工事士や電験(電気主任技術者)が有名ですが、電気工事施工管理技士はあまり知られていないかもしれません。

しかし、電気工事施工管理技士の資格は知られていませんが、建設業や電気工事業ではセコカンと称される取得すれば自身の仕事やキャリアアップに活かせる資格です。

以前、この資格を受験して取得したのですが再度この資格について掘り下げてみます。

私が独学で1級電気工事施工管理技士を取得した勉強法とは?

私が独学で1級電気工事施工管理技士を取得した勉強法とは「いきなり過去問の演習に取り組む、問題実践暗記型勉強法です。」

1級電気工事施工管理技士の場合は、テキストを一通り読んでから問題に取り組むことは遠回りになります。

それは次のような理由があるからです。

  • 電気工事施工管理技士の試験範囲が非常に広いこと。
  • 電気工学・電気設備、関連分野、工事施工、施工管理法、法規といった分野で電気の知識が必要とされ、それらに関する参考書だけでかなりのボリュームになり時間が足りなくなること。
  • 電気工事施工管理技士全般に言えるが出題されるパターンが決まっているので、過去問主体で学習を進めたほうが効率が良いこと。

これらの理由から、私は1級電気工事施工管理技士試験にはいきなり過去問を繰り返していくことで出題パターンや頻出項目を暗記していくという実践型学習法で臨み、合格することが出来ました。

1級電気工事施工管理技士の学科試験について

学科試験は大きく電気工学、施工管理法、法規の3つに分かれており出題範囲が広く、全てを網羅して勉強する必要はないので全部で92問中60問を選択して回答して36問以上正答すれば合格です、自分の回答出来る問題だけ選択して回答していけばよいです。

施工管理技士試験全般に言えることですが自分の得意分野をどれだけ増やしておくかということが得点に繋がってその合計が合格点に達してくるかということがこの試験だと思います。

おすすめの学習スタイル

地域開発研究所などの講習会が出題ポイントを抑えたもので効率的だと思いますが、この記事では独学の視点で書いていきたいと思います。

基本的には過去問題を重点的に勉強していくことがおすすめ、出来れば参考書も用意して学習に臨むと良いです。(過去問をやり、分からなければ参考書を読むスタイル)

ただ、時間のない方は過去問題集だけでも合格出来ます。地域開発研究所、GET研究所のスーパーテキストのどちらも10年間過去問が収録されており、私はどちらをやっても合格点に近づけることが出来ると思います。

学科については過去問を中心に勉強していくのが一番効果的だと感じ、過去問を3周ぐらいやって合格点を目指すようなイメージです。特に電気工事施工管理技士の試験問題の場合は比較的類似問題が出題されることが多いので過去問題を中心に重要項目を覚えていくと良いです。

また、計算問題が苦手な方は捨ててしまうという選択をされる方もいらっしゃると思いますが点数を確実に取れる部分でもあるのでしっかりとやっておくと合格に近づけると思われます。

電気設備の選択問題に関しては電車線、その他の分野といった直接電気工事を関係ない分野がとっつきづらいように感じられますがこういった分野についても過去問題をやっておいてその部分を覚えておけば試験問題で出題されたときに回答出来る可能性があるので選択問題については不得意部分も念の為やっておくことをおすすめします。

こういった地道な努力で合格点への上積みを得られるように思います。

私の使用テキストはGET研究所のスーパーテキスト地域開発研究所の電気工事施工管理技術テキストです。

この2冊を選んだ理由は次の4点です。

  1. GET研究所のスーパーテキストは分野別に過去問が編集されており学習しやすいこと
  2. スーパーテキストはYouTubeの動画で講習を見ることが出来ること
  3. スーパーテキストは精選模試と呼ばれる虎の巻があり、出題傾向を抑えた問題があること
  4. 電気工事施工管理技術テキストはスーパーテキストで足りない知識を補うことが出来ること

私が独学で1級電気工事施工管理技士を取得したおすすめ参考書は?

年度別問題解説集 1級電気工事施工管理学科試験 スーパーテキストシリーズ

私はこの本を3周やりました、10年分の過去問が収録されておりこの本1冊で合格点レベルまで進められます。また、分野別に問題編集されておりので出題傾向の傾向を掴んだ学習が行え、WEB講義を動画で見ることが出来るのでありがたいです。

ただし、この本に限らずこの会社の出版物は誤植が多いので注意が必要です。個人的にはこの誤植のせいで何問か落としてしまったので必ずホームページで誤植があるかを確認してから学習することをおすすめしたいと思います。

1級電気工事施工管理技術検定試験問題解説集録版

この本の出版社では講習会も行っておりこの講習会の内容は試験問題での出題傾向をしっかり捉えたものでありおすすめです。

問題は年度別で編集されているので、この試験の場合は前年度に出題された問題は出ないという傾向があり、あえて前年度の問題は学習しないという判断をするのも合格に近づけるコツであり、この本で学習する意義があるといえます。

分野別に勉強を勧めていきたい人にはスーパーテキストか分野別問題集を購入するのもいいと思います。(ただ、分野別問題集を購入するならスーパーテキストをおすすめします。)

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電気工事施工管理技術テキスト 【改訂第3版】

この出版社の講習会ではこの本がテキストとして使われているようで他の講習会でもテキストとされているところも多いようです。私もこの本を買いましたが独学の私にはそこまで手が回りませんでした。

この試験の場合は過去問を中心にやっていく方が効率的ですが用語解説や補足などこのテキストを併用すると効果的です。この本がなくても合格を目指すことは可能だと思いますので余裕がある方は万全を期して購入することもアリです。

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ヤフオクやメルカリで中古品が売っていないか探してみました。

日建学院の1級電気工事施工管理技士が1,000円で出品されていました。

よろしければ参考にされてみて下さい。

ただし、あまり古いものは情報も古いため役に立ちません。

出来るだけ新しいものを買うことをおすすめします。

SATの電気工事施工管理技士講座もおすすめ!

電気工事施工管理技士講座

1級電気工事施工管理技士を最短で取得したい方には、SATの「1級電気工事施工管理技士講座」もおすすめです

その理由は以下の4点です。

  • テキストはカラーで合格に効率的なページ数で分かりやすく学習出来ること
  • 講義DVD(動画)を見て勉強のポイントを自宅で理解しやすく学習できること
  • Eラーニングシステムで学習の進捗度を確認しながら学習を進められること
  • 原田メソッドでモチベーションをコントロールしながら学習を進めていくことができること

 

1級電気工事施工管理技士の学科試験の出題傾向とは?

1級電気工事施工管理技士の学科試験の出題傾向は次の通りです。

電気工学について(15問のうち10問を選択)

この分野は電気理論、電気機器、電力系統、電気応用といった内容ですが15問のうちの5~7問は電気理論を中心とした計算問題です。

計算問題は第一種電気工事士レベルの問題と考えてよく、確実に点数を積み上げることが出来るので第一種電気工事士でこの資格に挑戦する方は是非取り組んだ方がよいです。

ただ、計算問題を捨てても他の分野で得点すれば十分合格点まで行けますので、どうしても苦手であれば割り切って選択しないのもアリだと思います。(もちろん計算問題以外の問題は出来るだけ正解した方が良いです)

重要度★★★★★ 

電気設備について(33問のうち15問を選択)

この分野は発電、変電、送配電、構内電気、電車、電気通信、その他といった内容。こちらも2問ぐらい計算問題が出ます、もちろん捨てても問題ないですが電柱支線の引張強度、蛍光灯器具台数、水平面照度、テレビ共同受信設備といった問題はパターンが決まっているので、出題された場合に点数が稼げるので余裕があればやっておくといいことがあるかもしれません。

汽力発電所の節炭器(エコノマイザ)問題はやたら出るので正答、誤答パターンは確実に回答出来るようにしておくといいです。

この時勢を反映した問題も出題される傾向があり、風力、太陽光発電の問題は出ますが原子力発電の問題はあまり出ません。電車、通信の問題もパターンが決まっているので過去問をしっかりやっておくことをおすすめします。

重要度★★★★★

関連分野について(8問題のうち5問を選択)

この分野は機械、土木、建築、設計、契約といった内容ですが電気の知識とは少し離れた分野だと言えますが何年かに一回繰り返し出題される問題もあり過去問を中心に覚えておくこと良いです。ただ、苦手であれば5問ですから割り切って捨てても問題ないと思います。

重要度★★★☆☆

設計・契約(2問必須問題)

2問必須ですが割り切って過去問だけの知識で十分です、やってない問題が出れば諦めて適当に数字を埋めれば良い分野だと思います。

重要度★★☆☆☆

工事・施工(9問のうち6問を選択)

水力、火力、変電所、受変電設備の施工、架空電線、低圧屋内配線、光ファイバ、電気鉄道の各分野になりますが、範囲が広く学習しづらいです。こちらも過去問を中心に覚えるようにして知らない問題は思い切って捨てる感じでOKです。

ただ電気設備で学習した問題もこちらで出題されるケースもあるのでその場合はラッキーだと思いましょう。

重要度★★★☆☆

施工管理法について(12問必須問題)

施工計画、工程管理、品質管理、安全管理の各分野ですがネットワーク工程表について2問ほど出題されるので仕組みを学習すること、ヒストグラム、パレート図、特性要因図など違いを理解しておくこと。労働安全衛生法の問題はパターンが決まっているので過去問を覚えたらいいです。

重要度★★★★★

法規について(13問のうち10問を選択)

建設業法、電気事業法、電気法規、建築基準法、消防法、労働安全衛生法、労働基準法その他法規ですが、13問中10問とほぼ必須に近い問題です。ただ、これらの法規を網羅する学習は非効率と言えるので過去問中心に(というか過去問だけやればいいです)出題パターンを掴む学習していくことをおすすめします。

重要度★★★★★

スマホアプリも使ってみました

移動などのスキマ時間を使った学習にはスマホアプリが有効だと思います。特に計算問題以外の分野については特に効果的です。

スマホアプリあまり出ていない印象でしたが、学アプリ 一級電気工事施工管理技士問題集を利用しました。軽い気持ちで購入してみましたが意外に効果的だったです。学習した成果を成績表として確認できるので自分の苦手な分野を確認して重点的に学習していくことが出来ます。

ただ、私が学習した際にはiOSの最新バージョンに対応しておらず、戻るボタンが使えないという致命的な欠陥があり有料の問題を購入した手前、問題を戻るためにアプリを終了して対応するという工夫が必要でした。

知名度故の悲しさかもしれませんが、問題を有料で売っているのだからせめてiOSの動作確認と最新バージョンへの対応ぐらいは行って欲しいと思いました。

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電気工事施工管理技士とは?

電気工事施工管理技士(でんきこうじせこうかんりぎし)は、施工管理技士国家資格のうちの1つ。国土交通省管轄。施工管理技士の区分は1級、2級であるので表記に注意する必要がある。(建築士は「一級建築士、二級建築士及び木造建築士をいう」と定義されており、アラビア数字ではない。)

国家試験は年1回実施される(実施は一般財団法人建設業振興基金)。

引用:電気工事施工管理技士 – Wikipedia

電気工事施工管理技士には1級、2級があり2級は一般建設業の専任技術者、1級は特定建設業の専任技術者、監理技術者になれます。

一般建設業は4,000万未満、特定建設業は6,000万以上の工事が受注出来ます。建設業、電気工事業の関係者では所持者が重宝される資格です。

受験資格

学歴や実務経験などの受験資格がありますが電気工事士有資格者は比較的短い期間で受験することが出来ると思います。特に第一種電気工事士有資格者は実務経験が必要がないのですぐに受験可能です。

 難易度

難易度は以下の通り、国家資格の中では高いとも低いとも言えません。一般的には難易度はしっかり勉強すれば独学で合格できるレベルだと思います。私は勉強時間は2~3ヶ月ぐらい見て取り組むようにしました。

 

  1級   2級  
  学 科 実 地 学 科 実 地
平成30年 56.1% 73.7% 65.9% 57.4%
平成29年 48.0% 62.5% 62.8% 40.0%
平成28年 46.0% 69.1% 58.7% 41.6%
平成27年 45.1% 63.4% 55.2% 40.4%
平成26年 35.6% 63.1% 54.4% 39.0%

引用:http://www.sekokan.xii.jp/s_ritu.html

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1級電気工事施工管理技士の求人は?

indeedなどの求人情報サイトで1級電気工事施工管理技士を検索すると全国で13,001件がヒットします。この資格だけでも求人が多いことから1級電気工事施工管理技士の有資格者が求められていることが分かります。

その理由は次の2点です。

  • 1級電気工事施工管理技士が不足しているため求人が多いということ
  • 建設業界全般に言えることですが60歳定年で人材が減少してしまうことが分かっていること

リクナビNEXTの求人情報はこちら

indeedの求人情報はこちら

Yahoo!Japanしごと検索はこちら

1級電気工事施工管理技士の年収は?

求人サイトの情報を見ると1級電気工事施工管理技士の平均年収は500〜650万円ぐらいが多いようです。有資格者を求められることから年収も比較的高いと言えるのではないでしょうか?

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まとめ

私は平成28年度にこの資格を受験して無事合格しました。私が受験した学科試験に関しては出題傾向が変わることなく通常通りの難易度でした。他の施工管理技士の試験のようにガラッと出題傾向が変わってしまい合格率が変動するということは少なく、安定した出題傾向であると言えると思います。

この資格は電気工事業、建設業の登録要件として指定されている資格の一つであり優遇される資格でもあると思います。

また、平成30年度の試験では合格者が8,000名を超えたことなど東京オリンピックに向けて建設ラッシュが続いていることがこの資格者の需要を表しているとも言えます。

取得して損のない資格だと思いますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?