資格

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)を独学で取得する勉強法

名古屋のビル群

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)はエネルギー管理士、電験三種とともにビルメン三種の神器とも呼ばれる資格です。

この資格は建築物(ビルなど)の環境衛生の維持管理の監督をするために設置が義務付けられているものです。

私はこの資格とは直接関わりがないのですがこのビル管理士試験を2016年(平成28年)に受験し、合格できました。

この資格は難しい年と簡単な年がありますが私が受験した平成28年度は合格者が多い年です。

こんな私が説明するのもおこがましいですが、この記事では建築物環境衛生管理技術者について簡単にご説明し、私の勉強法をご紹介します。

Contents

私が独学で建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)を取得した勉強法とは?

私が独学で建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)を取得した勉強法は「テキスト(学習サイト)をしっかり読み込んだ上で過去問題集を周回していく問題周回(問題提起)型勉強法です。」

この資格の場合は、しっかりしたテキスト(学習サイト)の重要項目のみを抑えた上で過去問題集を周回することが私にとっては一番の近道でした。

その理由は次の4点です。

  • この資格の試験範囲は非常に広く、全てを読み込み学習していくことは非効率的であること
  • 今は良質なテキスト(情報サイト)があり、この重要項目を抑えて過去問を学習することが最も効率がよいこと
  • いきなり過去問演習を始めても、重要項目の理屈が理解できていない状態では問題の答えを覚えてしまうだけになってしまうこと
  • この資格の最も重要な学習は過去問演習であり、過去問から自分で問題提起を行うことで無駄なく周回していくことが重要であること

これらの理由から、しっかりとしたテキスト(情報サイト)を読み込んだ上で過去問題集を周回してその中から問題提起を行っていく勉強法で臨み、合格できました。

使用テキストはコンデックス情報研究所の「ビル管理士試験合格テキスト」日本教育訓練センター「ビル管理士試験模範解答集」(赤本)の2冊です。

また、情報サイトとして「ビル管理士総合情報.com」さんを利用しました。

この2冊と「ビル管理士総合情報.com」さんを選んだ理由は次の6点です。

  1. テキストはカラーで重要項目が赤字で印刷されており、重要項目がまとめられていること
  2. テキストは重要項目の赤字を赤シートで隠すことで覚えやすく工夫されていること
  3. ビル管理士試験模範解答集は過去問題の解説が詳細で、重要ポイントがしっかり抑えられていること
  4. ビル管理士試験模範解答集は6年分の過去問が収録され、周回するには適切な問題数であること
  5. ビル管理士総合情報.comさんは重要項目が凝縮され、効率的に試験範囲を抑えられていること
  6. ビル管理士総合情報.comさんは計算問題などのクセのある問題の対策を分かりやすく効果的に解説されていること

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の勉強法と注意点とは?

私が実際に建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の勉強法は次の通りです。

  1. ビル管理総合情報.comさんをベースに各要点をノートにまとめていきます。出題傾向とポイントで重要と言われている部分は本当に重要です
  2. ビル管理士模範解答集6年分を1クールで5回繰り返していきました。要点や覚えるポイントなどを本に書き込んで覚えていき、重要項目などもアンダーラインを引いていきます。
  3. 赤本は問題もですが解答・解説が非常に大事です。正解・不正解に関わらず解説を読み込んで自分の言葉で説明できるように噛み砕いていき理解できるようにしていきます。
  4. 1〜3周目はこの作業が非常に時間がかかりますが、4〜5周目になってくると自分の言葉で理解出来るので段々この工程が早くなって効率がよくなります。
  5. この試験で大事だと言える部分は単純に解答を頭に入れるのではなく問題や各選択肢から自分なりに問題になる根拠を想像することだと思います。間違っている選択肢はもちろんですが正解の選択肢からも問題が作成されるパターンならばどのように出題されるかということを考えながら勉強しました。
  6. 試験前には赤本の問題を90%はコンスタントに正解するようになりました。
  7. 時間のある合間にはYAKU-TIKUさんをタブレットで回答して、解説文を読む込み各解説を説明できるようにしました。また、ビル管理士総合情報.comの◯X問題も非常に効果的でした。
  8. 1ヶ月前には毎年恒例となっているビル管理士総合情報.comさんの模擬試験を受験して時間を計って解答、試験の感覚を掴んでいくように心がけていきました。

最後に、計算問題は諦めてしまうという方がいますが計算するパターンが決まっており手堅い得点として計算できるようになります、是非練習して得点出来るようにしておくと良いと思います。(ビル管理士総合情報.comさんの水溶液計算問題を読んで練習するといいです。)

 私が独学で建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)を取得したおすすめ参考書

ビル管理士試験模範解答集

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通称赤本と呼ばれる本です、この本だけで合格まで行けると思います。私はこの本を5周回しましたが問題の部分には1回目には解答を熟読し、同時に全ての選択肢で正誤が答えられるように心がけていきました。しつこいようですがこれを2回、3回と繰り返すと各選択肢ごとに自分の言葉で説明ができるようになります。

この試験で大事なポイントは解答が重要(もちろん大事なんですが)ではなく、各選択肢で出題者が何を問うているのかを自分で考え選択肢がなくても解答が思い浮かぶようになればいいです。

ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)試験合格テキスト

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カラー図解され情報もわかりやすく区分されています。私の主観ですがこの本でアンダーラインや強調されている部分が出題されるポイントになっています。最初にこの本を読んでから過去問の演習に移行することをおすすめ致します。

ビル管理試験 完全攻略(改訂3版)

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この本も購入しました。問題と解説に分かれており、問題主体で学習していくことが出来ます。解説も比較的分かりやすくまとめられています。

ただ、問題の演習を行う場合には赤本を主体に学習した方が効率が良いため私にはあまり合わなかったです。

ヤフオクやメルカリで中古品が売っていないか探してみました。

ビル管理士試験模範解答集 2020年版が1,400円で出品されていました。

よろしければ参考にされてみて下さい。

ただし、あまり古いものは情報も古いため役に立ちません。

出来るだけ新しいものを買うことをおすすめします。

SATの建築物環境衛生管理技術者講座もおすすめ!

ビル管理士講座

建築物環境衛生管理技術者を最短で取得したい方には、SATの「建築物環境衛生管理技術者講座」もおすすめです

その理由は以下の4点です。

  • テキストはカラーで合格に効率的なページ数で分かりやすく学習出来ること
  • 知識ゼロの状態でも効率的に学習を進めていくことが出来ること
  • 講義DVD(動画)を見て勉強のポイントを自宅で理解しやすく学習できること
  • Eラーニングシステムで学習の進捗度を確認しながら学習を進められること
  • 原田メソッドでモチベーションをコントロールしながら学習を進めていくことができること

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の勉強時間は?


学習時間についてですが、よく6ヶ月〜1年前から取り組むと良いと言われますが、私にとっては3ヶ月が最適だったように思います。

これ以上長いと間延びして飽きてしまい効率が悪かったです。

2週間 テキスト(情報サイト)を読み込んでいく
2週間〜2ヶ月 過去問1〜5周回演習していく
3ヶ月目 過去問の周回とビル管理士総合情報.comの◯X問題を時間を計って演習

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建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の各分野の勉強法について

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「建築物環境衛生概論」(20問)の勉強法とは?

「建築物環境衛生概論」(出題数20)は試験の最初に取り組む問題になるので、20問中16〜18問は正解しておきたいです。

ほぼ毎回出題される問題があるのでこれらの問題を出来る限り正解して貯金を作っておくことが重要です。

特に憲法25条条文、WHO憲章は毎回のように出題されるので要暗記です。

その中でも重要だと思われる項目は次の6点です。

  1. 「日本国憲法第25条の条文」
  2. 「WHOの憲章」
  3. 「ビル管理法」
  4. 「特定建築物の用途と面積」と「届け出」
  5. 「登録対象業種」の8業種を覚えること(ニセ業種がよく出るので注意)
  6. 感染症の種類と入院勧告できる感染症について

あたりが毎回出ることが多いポイントだと思います

重要度★★★★☆

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「建築物の環境衛生」(25問)の勉強法とは?

「建築物の環境衛生」も毎回出題される問題があるので出来る限り正解(20〜23問)して貯金を作っておきましょう。

人間の健康に関する問題が出るので身近な問題が多いので取り組みやすいと思います。

「建築物の環境衛生」の分野の重要項目は次の14点です。

  1. 「人体と体温」
  2. 「低湿度・高湿度と影響」
  3. 「酸素濃度」
  4. 「二酸化炭素と一酸化炭素」
  5. 「浮遊粉じん」
  6. 「ホルムアルデヒド」
  7. 「細菌と真菌」
  8. 「シックビル症候群」
  9. 「音の周波数と三要素」
  10. 「光と桿体細胞(錐体細胞)」
  11. 「照度」
  12. 「紫外線と赤外線」
  13. 「水分と脱水症状」
  14. 「消毒剤」

あたりはよく出ます。

また、水溶液の計算問題は比較的簡単な計算で答えが出せるので諦めずに取り組みましょう

例 平成28年度 問題45

5%溶液として市販されている次亜塩素酸ナトリウム50mlを水50Lに加えた場合

この溶液の次亜塩素酸ナトリウム濃度に最も近いものは次のうちどれか。

50(ml)x0.05(%)=2.5(ml) =2.5(g)

2.5(g)/50(L)=0.05(g/L)=50(mg/L)

重要度★★★★☆

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「空気環境の調整」(45問)の勉強法とは?

「空気環境の調整」は最も出題数が多い項目なので、ここでどれだけ点を稼げるかが合否を分けると言っても過言ではありません。

最低27問(60%)出来れば36問(80%)ぐらい取れるようになれば合格が見えてきます。

逆に言うと23問(50%)前後だと他の分野で稼がないと厳しいかもしれません。

この分野での重要項目は次の18点です。

  1. 「熱伝達・熱伝導・熱貫流」
  2. 「ベルヌーイの定理」
  3. 「レイノルズ数」
  4. 「湿り空気」・「結露」・「湿り空気線図の見方」
  5. 「空気調和システム」
  6. 「建築物の熱負荷」
  7. 「空気調和設備の空調方式」
  8. 「冷凍機とボイラ」
  9. 「空気浄化装置とフィルタ」
  10. 「冷却塔」
  11. 「ダクトとダンパ」
  12. 「換気」・「浮遊粉じん測定法」
  13. 「空気環境とホルムアルデヒド測定法」
  14. 「音」・「音圧レベル計算」
  15. 「照度計算」
  16. 「アレルゲン」
  17. 「照明・ランプ数計算」
  18. 「換気計算」

あたりがよく出るポイントです。

この中の計算問題は

換気計算 捨ててもOK
音圧レベル計算 音圧レベルを記憶しておくことで解答可能
照度計算 三角関数さえ覚えておけば簡単に解答可能

特に換気計算に関しては時間があれば取り組んだほうがいいですが、他の問題に専念する意味で捨ててしまうのもアリだと思います。

重要度★★★★★

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「建築物の構造概論」(15問)の勉強法とは?

「建築物の構造概論」は試験の午後一番に取り組む分野でありビル管理士の学習範囲の中では毛色が違うので学習しづらいです。

出題数が少ないので捨てても問題ない項目ですが足切りラインの6問(40%)に引っかからないように注意が必要です。

新傾向問題が多いのも特徴で、ある意味心を折ってくる問題が出ますので気にせずスルー出来る冷静さが必要な項目です。

「建築物の構造概論」では重要項目は次の10点です。

  1. 「建築物の構造」
  2. 「鉄筋コンクリート」
  3. 「建築物の構造」
  4. 「建築材料とコンクリートの性質」
  5. 「火災時の避難計画」
  6. 「建築基準法」
  7. 「エレベーター」
  8. 「都市ガスとLPガス」
  9. 「日射受熱」
  10. 「火災報知器」

あたりがよく出るポイントです

重要度★★☆☆☆ 

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「給水及び排水の管理」(35問)の勉強法とは?

「給水及び排水の管理」も出題数が多い項目なのでとても重要な項目で、この分野で点数を稼げれば合格点が見えてきます。

最低25問(70%)、出来れば28〜32問(80〜90%)得点出来るようにしましょう。

「給水及び排水の管理」はパターンが決まっている問題が多いので覚えやすいと思います。

「給水及び排水の管理」の分野で重要項目は次の18点です。

  1. 「水道事業」・「水質基準」
  2. 「給水方式」・「貯水槽」
  3. 「配管」・「仕切弁」
  4. 「クロスコネクション」
  5. 「バキュームブレーカ」
  6. 「貯水槽の清掃」
  7. 「給湯方式」
  8. 「排水口」
  9. 「インバート枡」・「雨水桝」
  10. 「トラップ」
  11. 「通気方式」
  12. 「排水ポンプ」
  13. 「阻集器」
  14. 「大便器」・「洗面器」
  15. 「浄化槽」
  16. 「火災」
  17. 「消火設備」
  18. 「ガスの種類」・「ガス安全装置」

あたりがよく出るポイントです

重要度★★★★★

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「清掃」(25問)の勉強法とは?

「清掃」の分野はビルメンテナンスの実務に近い範囲になるので、ビルメンなどの方には身近な知識になるかもしれません。

試験時間が午後になって疲れてくる頃に取り組む項目なので集中力が切れそうですが最後まで諦めず、取りこぼしがないようにしましょう。

「清掃」の重要項目は次の14点です。

  1. 「清掃計画」
  2. 「清掃品質」
  3. 「床清掃」
  4. 「ほこりと除去方法」
  5. 「清掃機械」
  6. 「洗剤と床維持剤」
  7. 「床とカーペットの清掃」
  8. 「トイレ、窓ガラス、外壁の清掃」
  9. 「廃棄物処理」
  10. 「一般廃棄物と産業廃棄物」
  11. 「中間処理と最終処理」
  12. 「マニフェスト」
  13. 「廃棄物の処理設備」
  14. 「廃棄物の分類」

あたりがよく出るポイントです。

また、ゴミの重さを求める計算問題も比較的簡単に導き出せますので是非取り組みましょう。

例 平成29年度問題161

ごみ2m^3当たりの質量を600kgとするとき、60Lのごみ容器に収容できるごみの量として、正しいものは次のうちどれか。

2m^3 = 2000(L)

600(kg) / 2000(L) = 0.3(kg/L)

60(L) x 0.3(kg/L) =18(kg)

重要度★★★☆☆

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「ネズミ・昆虫等の防除」(15問)の勉強法とは?

「ネズミ・昆虫等の防除」は試験最後の分野なので気を緩めず仕上げていきましょう。

この試験範囲は画像がリアルなのでネズミやハエやゴキブリが苦手な人にはキツイ分野かもしれません。

出題パターンは決まってる項目なので点数を稼ぎやすいですが、この項目が苦手な人は足切り点ラインの6問(40%)に引っかからないように注意が必要です。

最低でも11問(70%)、出来れば12〜14問(80〜90%)得点できるようにしましょう。

「ネズミ・昆虫等の防除」の分野での重要項目は次の8点です。

  1. 「ネズミの特徴と生態」・「ネズミの防除法」
  2. 「蚊の特徴と生態」・「蚊の防除法」
  3. 「ゴキブリの特徴と生態」・「ゴキブリの防除法」
  4. 「ダニの特徴と生態」・「ダニの防除法」
  5. 「その他の害虫」
  6. 「疾病と媒介生物」
  7. 「防除機器と薬剤」
  8. 「殺虫剤」・「殺虫剤の有効性」

あたりがよく出るポイントです 

重要度★★★☆☆ 

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私が独学で建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)を取得したおすすめサイト

ビル管理士総合情報.com(ビル管理士の情報サイト)

私はこのサイトには大変お世話になりました、まとめが秀逸だと思います。

このサイトをまとめたノートは私にとって重要な資料でした。(「赤文字は確実に暗記する」といった部分は出題されるので重要です。)◯x試験のスマホ対応も完璧なのでスキマ時間の学習にも向いています。

また、本番試験直前のイベントの模擬試験は是非力試しにオススメです。

ビル管理士総合情報.comはこちら

建築物環境衛生管理技術者試験に挑戦

tommyggさんのチャレンジノートも序盤のとっかかりではとても効果的です。このサイトの内容が理解できたら、次のステップに進みましょう(ビル管理士.comなど)。

建築物環境衛生管理技術者試験に挑戦はこちら

YAKU-TIK ~建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)まとめました~

出張や出先で勉強したい時に最適なサイトでした、赤本を持ち歩けない時にタブレットで問題や解説が調べられるので便利。

YAKU-TIK 〜建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)まとめました〜はこちら

建築物環境衛生管理技術者とは?

長くて複雑な名前ですが正式名称よりビル管理士という名前の方が一般的に名前が通っていると思います。ビル管理士は建築物の環境衛生の維持を行いビル管理の監督を行う国家資格でビルメンなどでは需要がある資格になっています。

特にビルメンテナンス業では非常に評価の高い資格です。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の試験科目

この試験はビル管理に関する7つに区分された広い範囲で180問出題され、試験時間が6時間に及ぶ試験であり、特に喫煙者には堪える試験ではないでしょうか?私が受験した会場では中高年が多く、喫煙所とトイレに行列が出来ていました。

また、試験退出可能時間になると席を立つ受験者が非常に多い印象です。早く帰る受験者が合格者ではないと思いますので焦ることなく自分のベストを尽くすことが合格に繋がってくるのではないでしょうか?

試験会場が全国6箇所(東京、大阪、名古屋など)しかないので該当しない方は受験地に近いホテルを確保することになりますので要注意です。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の受験資格

私の仕事がビルメンではないので実務経験として認められるか自信がありませんでした。建築物で定める業務に2年以上従事した者という規定がありますが

ダメ元で自分の会社の建物の電気設備管理で受験申請をしたところ日本建築衛生管理教育センターから電話がかかってきて「あなたのビルは小さすぎるので他の建築物で書き直して下さい」と言われました。

どうやらストリートビューで確認作業をしているようです。センターの担当者の方は親切な対応で受験ができるようなアドバイスをしてもらい、仕事をしている他のビルで申請して受理してもらえ、無事受験出来ました。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の難易度

合格率を見ると難しい年の翌年は簡単で、その翌年は難しいというパターンがあります。問題そのものは決して難しくなく難しい年は問題の言い回しや表現で対応してくるイメージです。

この試験で重要なのは出題数が多い空気環境と給排水管理で点を稼ぐか逆に出題数が少ない構造概論、ねずみ昆虫防除の足切り点(40%)に引っかからないことです。この資格の難易度はしっかり勉強すれば独学で合格できるレベルです。

 

  受験者数 合格者数 合格率
平成30年 11,996 2,339 21.1%
平成29年 10,209 1,387 13.6%
平成28年 10,394 2,956 28.4%
平成27年 9,827 1,661 18.9%
平成26年 10,095 2,335 23.1%

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%BA%E7%AF%89%E7%89%A9%E7%92%B0%E5%A2%83%E8%A1%9B%E7%94%9F%E7%AE%A1%E7%90%86%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の試験概要

試験実施日 2019年10月6日(日)
試験地 札幌市、仙台市、東京都、愛知県、大阪市、福岡市
試験科目 1.建築物衛生行政概論
  2.建築物の構造概論
  3.建築物の環境衛生
  4.空気環境の調整
  5.給水及び排水の管理
  6.清掃
  7.ネズミ・昆虫等の防除
受験手数料 13,900円

受験願書等のダウンロード

受験願書などのダウンロードはこちら

※受験願書等のダウンロードは、2019年5月9日(木)10時~同年6月17日(月)17時までです。

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まとめ

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の資格を取得すると次のメリットがあります。

  • ビル管理士資格取得者に資格手当などを付与するビル管理会社が多く収入がアップすること
  • ビル管理士資格取得者を管理職などの要職に配置することが多いこと
  • ビル管理士資格取得者は転職、就職に有利であり、ビル管理の知識を持っている者として厚遇されること

ビルメンでない私がこの資格を受験できるか確証がありませんでしたが無事出願、資格の取得まで至り自分なりに自信になりました。

この資格は勉強を始めたばかりの頃は効果が出づらいので過去問題をやっても自分の学習法が正しいか迷う時期がありますが諦めず継続していくことが大事だったと実感しています。

私の場合は、この資格が仕事に活かせたりすることは今のところないですが将来、この資格を持っていてよかったなぁと思える仕事が展開ができるように努力していきたいと思います。