PC

Windows8/10で異体字を入力する方法(JIS90/JIS2004)

仕事先でお客様の名前が正確に出ないと言われました。その方は葛の字の下の部分が「ヒ」なのですが葛の字が「L+人」になってしまっています。私が入力してみても同じです、でも本人曰く以前は正しく入力出来たとのこと、人名や地名ではこういった違いでは許されないと思います。

他にも辻という字のしんにょうの点が2つだったり、飴という字の食へんが違ったりと変わっています。こういった葛の字のような同じ読み、使用方法が同じだが異なる漢字を異体字というらしい

標準の字体と同じ意味・発音を持つが、表記に差異がある文字のこと。
手書きによる個人差から生じたもの、新字・旧字(簡体・繁体)の違いによるものがある。
字によっては>機種依存文字だったり、Web上の表記に文字参照が必要だったりするので注意。
引用:はてなキーワード

パソコンの文字コード規格にJIS90、JIS2004というがあり、WindowsVista以前はJIS90、以降でJIS2004と採用されるようになり、このような異体字が発生するようになったとのことでした。

これらを解決する方法については

Windows7の場合

Windows7の場合はJIS90フォントパッケージがダウンロード出来、こちらをインストールすることで異体字が表示出来るようになります。

今お使いのWindows7が32bitか64bitかでいずれかのダウンロードを選びます

「同意します」を選びます

葛(異体字)

あとは再起動すれば使えるようになります

Windows8/10の場合

Windows7と違いJIS90パッケージは配布されていませんが、IVS(Ideographic Variation Sequence)という異体字に対応しております。

ただ、標準の状態ではIVS文字制限をして異体字が出力出来ないようになっていて、IVS「文字制限をしない」選択肢を選ぶことで異体字に対応出来るようになります

IMEツールバー

1.MS-IMEの「あ」の上で右クリック→「プロパティ」

2.IMEの設定画面が開くので「詳細設定」をクリックします

3.「変換」→「詳細設定」をクリックします

4.「変換文字制限をしない」→「OK」

葛(異体字Windows8)

これで葛が正しく表示出来ます

まとめ

パソコンの文字コードはJIS90とJIS2004の2種類があってこれによって従来表示できていた文字の表示が変わってしまったということ。

Windows7の場合はフォントパッケージをインストールする

Windows8/10の場合はIVS文字制限をしない設定にすればそれぞれ表示できる

これでお客様も満足して頂けました。ただ、メールやUSBメモリで別のパソコンで表示した場合にはJIS2004になってしまう場合もあるので注意が必要とのことでした。